前回は不動産会社の営業マンの頭の中について説明をしました
今回は私が感じている現在の不動産市況について述べさせて頂きます。一見関係なさそうに感じると思いますが不動産会社が現在のどのような考えで仕事をしているかを知っておくと不動産会社との付き合いが円滑になり結果的に優良な不動産購入につながります
※あくまでも私の考えと弊社のスタイルです
不動産会社が考える現在の不動産市況

私の不動産歴は30年を超えましたが正直言って年々厳しい業界になっています。これは私の会社が厳しくなったという事ではなく業界全体が厳しい状況です
当然中には年々業績が伸びている会社もあります
しかしそれ以上に廃業したり倒産している会社が多いのです。これは人口減と世帯数が減少している事が大きく影響しています
全国的に見ても不動産の成約件数は減少しています。都心など一部では増えているエリアもありますが鵜呑みにしてはいけません
今は不動産会社でも買取業者が増えています。その買取業者が一戸建てやマンションを買取り再販をしています。昔からこの買取再販はありましたが今ほどの数ではありませんでした。買取再販が活発になった為に1戸の物件で成約が2件とカウントされてしまいます
実際にエンドユーザーに売却されたのは1件でも表面上は2件となるのです
この買取業者が増えてしまったのも不動産業界の業績悪化が一因です
不動産会社は比較的、独立がしやすい業界です
昔は独立した業者も売り物件を求めて色々な媒体で営業をしていました。しかし売り物件は大手仲介会社に集まりやすい傾向にあります。それでも昔は物件情報が流通しやすく大手仲介会社から情報を貰い営業出来ていました
今でも、原則不動産情報は他の不動産会社にも公開はしますが前述のように不動産会社全体が昔と比べると厳しい状況です
通常の不動産仲介手数料は全て自社で取り纏めると売主様・買主様双方から頂く事が出来ます。しかし買主様を別の不動産会社がまとめると当然売主様からしか仲介手数料を頂けません
正直やる事はそんなに変わらないのに売上げは半分になってしまいます。するとどうしても自社で全て取り纏めていき情報が流通しずらくなってしまいます
このような状況から仲介会社として厳しい不動産会社は買取を専門で行う不動産会社となってしまいます。昔は買取を行うと当然在庫としてのリスクがありますので買取自体を敬遠している不動産会社が多かったのです。しかし仲介としての売物件が集まらな以上買取をするしか生き残れません
この事が買主様にも影響してきます
ここからが不動産会社との付き合いです。不動産会社も利益を出さなければいけません。次回はこの市況の中で利益を出す不動産会社の考えを説明します