不動産の豆知識

本当にあった怖い話・不動産購入編7

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本当にあった怖い話もいよいよ佳境に入ってきました

今回は相談者に行われた転売の話しです

本当にあった怖い話・購入編3本当にあった怖い相談の3回目です 前回は相談にきたお客さんが相場より1,000万円程高く購入してしまい 売却したくてもできず結果...

転売の仕組み

くれぐれもお間違えのない様に先にお話しをしますが、相談者に売却した不動産会社は何も違法な事はしていません

しかし同じ業界の人間として、ここの業社が行った事は道義的に私は許す事は出来ませんでした

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昔から不動産の世界では転売は行われていました。そこは目利きの世界ですから1,000万円で販売されている物件に手を入れる事により1,500万円で売却できれば利益が生まれますし、場合によっては損をする事もあります。不動産会社もリスクを取って勝負します

しかし今回のケースはこのようなケースとは全く違っていました

まず大体の仕組みが分かったのは、元々販売していた不動産会社が販売当時にキチンとレインズという不動産会社が閲覧するデーターベースに物件情報を登録していました。それも図面付きで

実は相談者が購入したお部屋は角部屋でしたので、直ぐに同一にお部屋だと判明しました

転売の仕組み②

次に調べたのは相談者に売却した業社が元の業社から何時購入したのかでした

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その点についても元々販売していた不動産会社はレインズに成約日も登録されていましたので判明しました
なんとその日は相談者が購入を決めた後でした

つまり一連の動きはこういった流れでした

  1. 相談者にマンションを紹介し内覧を勧める(内覧をするまでマンションの情報は一切知らされていません)
  2. 内覧時にはマンションの価格を1,000万円上乗せをする
  3. 相談者が購入を決める
  4. 業社はまずは相談者から購入申込みを貰い、その後に販売していた不動産会社に自身での購入申込みを告げる
  5. 相談者に1,000万円利益を乗せて売却をする

元々販売していた不動産会社がキチンと成約日を登録してくれていたお陰でおおよその流れがわかりました

通常の不動産売買の流れでは購入申込みの控えを買主様に渡すのですがこの業社は渡していませんでした。しかし相談者が記録していたので判明しました。

いかがですがこの方法なら不動産会社はノーリスクで1,000万円の利益を確保する事ができます

相談者に売却してから物件を仕入れる。売ってから買う。絶対に損はしません

昔はこれを中間省略。今は第三者の為の契約(通称三為と呼びます)

 

次回に続きます