不動産の豆知識

【不動産トラブル事例】解体工事で起こったトラブル②

土地取引で起こった不動産トラブル

前回のあらすじ

念願の土地を購入されたG様

売買契約では既存の家屋や工作物は一切、売主さんの方で除去した上で引渡す事になっていました

しかし一部の擁壁を解体してしまうと隣地に影響が出る可能性がありました

解体業者は不動産会社担当者に相談し残したまま引渡しを迎える事に

それでは続きをどうぞ

解体工事で起こったトラブル②

 

ここまでの経緯を全く知らせれていない買主であるG様

そして売主さんも知らなかったのです

売買契約が完了してからはG様はハウスメーカーとの打ち合わせを行っており購入した土地の確認を行っていませんでした

引渡し自体は問題なく完了したようです

ここから問題が起こりました

購入した土地を見に行ったG様は隣地との間にある擁壁を見て驚いてしまいました

直ぐに不動産会社に連絡を入れます

この時は直ぐに撤去してもらえると思っていたようです

しかし不動産会社担当者からの返答は

「あの擁壁は壊してしまうと隣地に影響が出るので壊せません」

「契約書にも壊せないものは現状のままで引渡すとなっています」

このように言われたそうです

ここで慌て家の建築を依頼するハウスメーカーに相談されました

これは現場の状況にもよりますが隣地との境にある擁壁を解体する場合は、一旦土留めを行いながら解体を進めて行けば可能なケースが多いのです

今回も一気に工事を行うのではなくG様の工事の進捗状況に合わせて工事をすれば解体出来ました

しかし仲介に入った不動産会社担当者は売主さんやGさんに相談する事なく独単で残したまま引渡しをする事を決めてしまいました

Gさんも全く家が建築する事が出来ない訳ではありませんが、自身で解体しようとすれば予定していない費用が発生します

この事には全く納得されていません

そこで再度、不動産会社担当者に連絡を入れました

 

次回に続く