不動産売却の話

不動産売却・一括査定を依頼する前の準備について③

今回は一括査定で面談する不動産会社を選んだ後、実際の面談時の注意点について説明します

私は昔からよく言いますが、不動産査定は貴方の家を不動産会社に査定してもらう場ではありません。貴方が不動産会社を査定する場です

 

不動産売却・一括査定を依頼する前の準備について③

まず面談時に気をつける事は、絶対に査定価格に踊らされないことです

前々回のブログでも説明しましたが、査定価格には根拠がない場合も多く、媒介契約を勝ち取りたいために高額な査定額を提示する不動産会社も少なくありません

それでは何を確認するのか

それは実際の成約事例です。それも自社で何件成約してきたかです

もちろんここでも現在の売り出し事例を提示されるよりも、成約事例を提示してくる不動産会社の方が良いのですが、自社での成約が少ないと言う事は、そのエリアでの実績が少ないと言うことです

まずは成約事例の中で、どれが自社の成約なのかを確認しましょう

 

次に確認をするのが販売手法です

ここでも広告数やネットに掲載します。などといった当たり前のことを言ってくる不動産会社にはあまり期待ができないと思います

現在売り出し中の物件広告を見てもそうなのですが、真剣に売却活動をやっていない不動産会社は似たようなキャッチコピーや見栄えの悪い写真を掲載している場合もあります

物件の特性とエリアの特性、予想される購入者層を確実に把握し、どのような広告をどのようなエリアに投下するのか

ネット広告では、こういったキャッチコピーを掲載するのかなど細かい販売手法を熱心に伝えてくれる不動産会社は優秀だと思います

※極端なことを言えば物件のパワーが優れていれば、どんなに実績のない不動産会社や営業マンでも売れます。それはすなわち貴方の家が優れているからです。しかし、一般的な間取りやライバル物件が多い場合は掲載の方法も気をつけて行わないと、塩漬け物件になる可能性もあります

 

そして最後ですが、どれくらい周辺の事などを熟知しているか、また質問してくるかです

そのエリアに詳しい事はもちろんですが、どんなに優れた営業マンでもすべてを把握している事はありません

そこで必ず周辺の便利な施設や住みやすかった点などをお客様の生の声をヒアリングしてくる営業マンは優秀です

例えば小学校までの距離も、普通の不動産会社であれば 1番近い距離を表示しますが、実際にはそこを通って通学するかは分かりません

実際の通学路を聞き、実際に歩き注意点や時間なども把握している営業マンはお客様の立場に立った営業をしています

このような営業マンは買主様からも信頼を得、あなたが紹介するなら大丈夫でしょうと言う気持ちになり、成約につながります。

その他クリニックやカフェ、パン屋さん、ケーキ屋さんなども必ず確認してくる営業マンは素晴らしいです

きっと貴方もそうだと思いますが、家を買うと言う事はその周りの風土も全て購入することになります

実際に住みやすいかどうかと言うところが本来一番大事なところです

そこを最初に抑えてくれるような営業マンに大切なマイホームの売却を任せましょう

今回3回にわたり一括査定の注意点を説明させていただきました

便利になった分競争が激しくなり、売主様にとってはマイナスな点も出てきています

皆様がそうであるように、買主様も損をしたいとは思っていません

そのために相場や近隣取引事例だと買主様もたくさん勉強されています

不動産会社の甘い言葉にばっかり乗ってしまったばっかりに成約まで半年、1年かかるといった事例もあります

最初に適正価格で出しておけば、1、2ヶ月で成約したものが時間がかかった事により相場以下で売却されることも多々あります

不動産売却は依頼した不動産会社や営業マンで数百円の差が出ることも珍しくありません

不動産査定はあなたが不動産会社を査定する場所です