不動産の豆知識

ポンコツ営業マンの後始末④

買主さんと先方業者との話し合いを終え、売主様の所へ事情説明に行きました

 

 

そして先方からの要望を伝えました

 

それは白紙解約してくれと言うことでした

 

なかなかきつい話を依頼されましたが、とりあえずは売主さんにお伝えをしました

 

そしてここから事態は急展開を迎えることとなりました

 

 

 

売主様からの提案

 

売主様からしてみれば、買主サイドの一方的な落ち度により契約が解約になり手付金も返還し白紙解約になるという事はそう簡単に飲める話しではありませんでした

 

 

しかし、気の良い売主さんは、買主さんの事は物凄く気の毒に思っていました

 

 

 

そして一旦お返事は保留と言うことになりました

 

 

 

次の日に売主様から連絡があり、再度訪問することとなりました

 

 

売主さんから伝えられた事は以下のような事でした

 

・買主さんには気の毒だが白紙解約と言うわけにはいかない

 

・しかし違約金までは請求しようとは思わないが、手付金についてはルール通り返還が出来ない

 

 

※既に、この時点で手付解約の時期が過ぎていましたので、通常であれば手付金+違約金を請求できるところでした

 

 

そして最後の提案が、元々の契約上の締め切り期間まで約2週間ほどあるから、その間に別の買主さんを探してくれないか

 

もし見つかった場合は先に契約した買主さんの件は全て白紙として当然手付金を戻すこともできる

 

 

以上のようなご提案でした

 

 

すぐに買主さんサイドに連絡を入れ、売主さんからの提案を説明しました

 

 

この時点で買主さんは売主さんに対しては、ある程度の違約金は仕方ないと諦められていたようでしたが、もし新しい買主さんが見つかれば白紙解約してくれると言う事で、一も二もなく賛成されました

 

 

当然、先方の仲介会社も納得しています

 

 

その後、結論から申し上げると、2週間と言う期間では、一般の新しい買主さんは見つかりませんでした

 

 

しかし不動産下取りを専門でやっている不動産会社にお願いをして買取をしていただくことになりました

 

 

元々の売買契約において最初の買主さんは価格交渉しており同じ価格で買い取って頂きました

 

売主さんは当初のの手取り金額が変わらないので納得していただけました

 

 

長く不動産の仕事をしていると、こういったことも実際に起きてしまいます

 

 

この時は本当に売主さんのお人柄に恵まれ、買主さんは不動産は買えなかったのですが、大切なお金を失う事はありませんでした

 

 

不動産会社の営業マンっていうのは、経験やスキルも全く異なり、昨日まで素人だった人間が平気で営業を行っている世界です

 

 

特に給料はインセンティブの割合が多く、売り上げの為なら多少グレーな事を行う営業マンもいます

 

 

また、会社が体育会系の厳しい会社の場合は、自分のミスをすぐに上司に報告できないような会社もありました

 

 

不動産売買の場合は、万が一が起こるととても大変なトラブルとなります

 

一つ一つ石橋を叩いていきながら事を進めるようにしてください