不動産の豆知識

危ない不動産取引・騙されて購入したマンション④ 再度隣人への聞き取りを

前回は事故物件が判明し売主と管理会社に確認をしました

売主はあっさりと以前、事故があった事は認めました

しかし、事故は前の前の事でその後が賃貸として貸していたので告知をする必要はないと言われてしまったそうです

 

危ない不動産取引・騙されて購入したマンション④ 再度隣人への聞き取りを

 

 

息子さんと一緒に来店され事情を聞きました

そこでもう一度、隣人に詳しく話を聞く事にしました

お隣の方は正直あまり関わりたくない雰囲気でした

 

そこで事故の件はいいので、その後に住んでた方がいたのかどうかを確認しました

すると隣人からは誰も住んでいないと言われてしまいました

その答えをもって再度、売主である不動産会社に話をしました

「隣の人は誰も住んでいないと言っていた、また嘘をついたのか」

 

しかし不動産会社は

「隣の人が何て言っていたのか知らないが確かに貸していた、証拠に賃貸借契約書をありますよ」と言っていまいした

ここからはあくまで推測ですが

 

・事故物件を購入後に告知を避ける為に賃貸にしていた

・しかし事故物件を簡単に借りる人がいないので知人などに貸した(賃貸借契約の名義だけ)

以上のような流れが浮かびました

 

一旦、住んでいる(利用している)人が変わったので事故の告知をしなかった

 

ここからが結論ですが

 

結局、この方は購入したマンションは売却する事にしました

 

購入した不動産会社の理屈から言えば同じ様に事故物件と告げずに売却するといった理屈もありますが私は反対しました

 

道義的に知ってしまった以上は同じような売却をすれば同じように苦しむ方がいらっしゃいます

その事はこの方も同じ意見でした

 

かなり価格は下がってしまいましたが事情を理解された方の売却する事が出来ました

 

そして、この不動産会社ですが

その後、この方が何度か内容証明を送ったりしましたが最後まで認めず事故についても告知義務はないと言っていました

 

最後は相手方の弁護士から手紙が届き相談者は、これ以上は関わりたくないと言って諦めました

 

当時は私もまだ経験が少なく、これと言った解決方法を提案する事が出来ませんでした

 

今でも心残りですが唯一の救いはこちらの不動産会社は数年後に廃業していました

 

後から聞いた事ですが事故物件以外にも怪しい取引をしていたようで大きなトラブルを抱え廃業したようです

 

現在も事故物件については曖昧なルールがありますが

普通の不動産会社であれば知り得た情報は必ず伝えます

しかし念の為に、現在・過去にも事故がなかったかの確認を忘れずに