不動産購入の話

【家賃と住宅ローン返済額の比較】マイホーム購入における隠れたコストと賢い選択

多くの方がマイホーム購入時に住宅ローンを利用しますが、家賃と住宅ローンの支払い額だけで比較することはリスクがあることを理解しておくべきです

不動産会社の広告を見て『家賃並の支払い額で夢のマイホーム購入』・『現在の家賃とローン支払い額を比べて下さい』などど言ったキャッチコピーが目立ちます

しかし持家は賃貸と違い様々なコストが必要です

これは、皆さんご存知の方も多いと思いますが固定資産税や修繕費です

賃貸の場合は当然固定資産税は必要ありしませんし、例えば給湯器が故障しても大家さんが修繕します

しかし持家の場合は全てご自身で賄います

一戸建ての場合、屋根や外壁などの修繕工事を行うと100万円以上の修繕費が必要になる事も珍しくありません

マンションの場合にも経過年数と共に修繕積立金が増加するマンションが多いのです

 

さらに、人生の節目で必要なお金も考慮することが重要です

お子様の進学や習い事、成長に伴う費用は予想以上にかかることがあります

家賃と住宅ローンの支払い額だけで判断してしまうと、将来的に金銭的に困窮する可能性があります

ここからは説明する事は全て当てはまる訳ではありませんがご参考に読み進めて下さい

マイホーム購入時
・ご主人32歳
・奥様    30歳
・お子様 5歳・3歳
当時共働き
ご主人年収500万円
奥様年収300万円

家賃100,000万円

このようなご家族がマイホームを購入しました

住宅ローンの返済額も今と同じ10万円なら、これからも払えるだろうとマイホームを購入

その後、お子様の塾や習い事もあり奥様はフルタイムの仕事を辞めてパート勤務に

この時の奥様の収入100万円

家計はお子様の教育資金だけでプラス約60万円。しかし奥様の収入はマイナス200万円となってしまいました

マイホームを購入される年齢にもよりますがお子様がまだ小さい内は1番お金がかからない事が多く、その時に払える家賃は実は最も余裕があるのかも知れません

その時に、これから子供にお金が必要になるし奥様もいつまでフルタイムで働けるか分からないと想像していればもっと低い返済額で購入出来るマイホームを購入されたはずです

家賃だけで住宅ローン返済額を決めてしまい購入予算を検討する時点で、かなりリスクが高いと思います

マイホーム購入は長期的な視点で判断するべきです。家賃だけでなく、固定資産税や修繕費、将来のライフイベントにかかる費用を考慮し、無理のない予算内で購入することが賢明です。